彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術
2025年9月11日
京橋のアーティゾン美術館で開かれている「彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術」に行きました。
解説によると、オーストラリアの現代美術においては、多くの女性作家が高い評価を得ており、その多くが先住民アボリジニをルーツにしているそうです。
展示は7名と1組による52点から成り、多様なアボリジナル・アートを見ることができます。映像作品もあり、暮らしや風習に触れられるとても良い機会になりました。
藤田嗣治 絵画と写真
2025年9月5日
東京駅の東京ステーションギャラリーで開かれていた「藤田嗣治 絵画と写真」に行きました。
前回の8月27日に続く藤田嗣治です。
藤田自身が写真に写ることが藤田のプロモーションになったこと、作品の題材として自らが撮影した写真を用いたこと、世界中を旅行したくさんの写真を残したこと、写真を通して藤田を紹介する企画です。
画家の目を通して撮影した写真には、あたりまえかもしれませんがアートを感じました。もちろん、絵画にも見るべきものがたくさんありました。
いつものように丸の内北口を行き交う人を眺めます。
来館者の撮影用に設けられたパネル。
藤田嗣治 7つの情熱
2025年8月27日
西新宿のSOMPO美術館で開かれていた『藤田嗣治 7つの情熱』に行きました。
展覧会の解説文にょると、藤田嗣治の芸術を「自己表現」「風景」「前衛」「東方と西方」「女性」「子ども」「天国と天使」という7つの情熱で読み解くというもので、藤田研究で知られ、カタログ・レゾネ(全作品集)の編集者でもあるシルヴィー・ビュイッソン氏の監修により内外の作品が集められています。
藤田の回顧展以来久しぶりに様々な時代の作品を見ることができました。
酒呑童子ビギンズ
2025年8月19日
六本木のサントリー美術館で開かれていた「酒呑童子ビギンズ」に行きました。
当館が所蔵する狩野元信筆『酒伝童子絵巻』を修復を終えたばかりの鮮やかな色彩で楽しめます。
武将の源頼光が酒呑童子を退治する物語は14世紀以前に成立し、絵画や能の題材となって広く知られるようになったそうです。当館が所蔵するこの絵巻が元となり、その後江戸時代にかけて類本や模本が数多くつくられたことが「ビギンズ」に込められていて、今もなおインスピレーションを与え続けていることを感じます。
ヒルマ・アフ・クリント展
2025年8月17日
竹橋の東京国立近代美術館で開かれていた「ヒルマ・アフ・クリント展」に行きました。
スウェーデン出身の画家ヒルマ・アフ・クリントのこと、そして彼女が抽象絵画の先駆者として近年再評価が高まっていることをこの展覧会ではじめて知りました。
生まれ年の1862年は、抽象絵画の創始者とされるカンディンスキーの1866年やモンドリアンの1872年よりも早いものの、その作品が長く限られた人にだけ知られていたことが評価が遅れた理由だそうです。
もっとも印象に残ったのは、人生の四つの段階を描いた『10の最大物』です。サイズもさることながら語りかけてくるものがあります。
竹橋から大手町方面を望む。