生誕151年からの鹿子木孟郎
2026年4月3日
六本木の泉屋博古館東京で開かれている『特別展 生誕151年からの鹿子木孟郎 ―不倒の油画道』に行きました。
東京で開かれる鹿子木孟郎の回顧展としては約四半世紀ぶりということで、私にとってもほとんど未知の画家との出会いでした。
明治の始めに生まれた鹿子木は、絵画を学ぶために3度にわたってフランスへ留学をしていて、当時のパリでアカデミズムを吸収し、帰国後は日本の近代絵画に大きな影響を与えたとされています。
すでに印象派が社会的に認められていた当時において、鹿子木がアカデミックな表現を追求したことが作品から伝わってきます。展示の中に鹿子木による印象派風の作品があったのは意外でした。

雨の日の桜も良いものです

手入れの行き届いた庭

神谷町駅からの緑道

カタリウム
2026年3月23日
京橋のアーティゾン美術館で開かれている「カタリウム」展に行きました。
展覧会の概要によると、「カタリウム」とは「語り」と、空間を表す「リウム (-arium)」でつくったことばだそうです。
「語り」をテーマに選ばれた展示品はあらゆる時代のものがあって興味が尽きません。
なかでも鎌倉時代に作られた『平治物語絵巻 常盤巻』はとても見応えがありました。平治物語絵巻といえば2022年にボストン美術館展で見た『平治物語絵巻 三条殿夜討巻』を思い出します。

スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき
2026年3月14日
上野の東京都美術館で開かれている「スウェーデン絵画 北欧の光、日常のかがやき」展に行きました。
本展は東京都美術館開館100周年を記念して開かれる展覧会の第1弾です。
近年注目を集めるスウェーデン美術の黄金期とされる19世紀末から20世紀にかけての作品がスウェーデン国立美術館からやってきました。
当時の芸術の中心であったフランスの影響を受けつつも、スウェーデンの自然など独自の絵画世界を創り出したことがよくわかります。
スウェーデンの絵画をはじめ北欧の絵画からはしばらく目が離せません。


ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー展
2026年3月6日
木場の東京都現代美術館で開かれている『ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー』展に行きました。
本展で初めて知ることとなったソル・ルウィット(Sol LeWitt)は、1928年米コネティカット州に生まれ、のちに「コンセプチュアル・アート」と呼ばれる、作品を生み出すアイデアやプロセスを重視する芸術活動に大きな影響を与えた芸術家と紹介されています。
なかでもウォール・ドローイングと呼ばれる壁に描かれた作品は、ソル・ルウィット自身が描いたものではなく、ソル・ルウィットの文章や図面による指示をもとに他の人によって描かれたものということで、これまでの絵画に対する私の知識や理解を超えていてとても新鮮に感じました。


NEGORO 根来 — 赤と黒のうるし
2026年2月23日
六本木のサントリー美術館で開かれていた「NEGORO 根来 — 赤と黒のうるし」展に行きました。
根来塗といえば身近な食器にも使われているほど馴染みが深い漆器ですが、この展覧会ではそのルーツからこんにちまで、使い継がれ、作り続けられてきた数々の「根来」が紹介されています。
もともと道具としての美を持つものが、使いこまれるうちに朱漆の下地の黒漆が現れ、世に二つとない模様を見せてくれる「根来」に魅入ってしまいました。






