日本民藝館 西洋工芸の美

日本民藝館 西洋工芸の美

2023年12月25日

 しばらく前のこと、目黒区駒場の日本民藝館に初めて行きました。
 民藝運動の柳宗悦が企画し、1936年に開設された当館のことは3年前の大津絵の展覧会で知りましたが、それ以来、その大津絵のコレクション見たさに訪れたいと思い続けていました。
 残念ながら今回は大津絵のコレクションは展示されていませんでしたが、西洋工芸の美と題して、かつて実用品として使われていた陶器や木工、金工の工芸品の数々が展示されていて日本への影響をうかがわせるものもあり興味が尽きませんでした。
 日本民藝館の外観です。道路を挟んだ反対側には旧柳宗悦邸があり曜日によっては公開されていて、訪問した日は見ることができました。
日本民藝館外観
西洋工芸の美

もうひとつの19世紀 ―ブーグロー、ミレイとアカデミーの画家たち

2023年12月21日

 国立西洋美術館の版画素描展示室で開かれていた「もうひとつの19世紀 ―ブーグロー、ミレイとアカデミーの画家たち」に行きました。
 この小企画展は常設展示室内にあって常設展に入場すると見ることができるものです。
 19世紀後半の絵画における新たな動きは、アカデミーが守ってきた古典主義的な絵画にも影響を与えていて、その様子が良く伝わってくる展示でした。
もうひとつの19世紀 ―ブーグロー、ミレイとアカデミーの画家たち
 本館と新館に囲まれた中庭の様子。柔らかな日差しが降り注いでいました。
西洋美術館 中庭

デイヴィッド・ホックニー展

2023年12月11日

 木場の東京都現代美術館で開かれていた「デイヴィッド・ホックニー」展に行きました。
 現在、世界で最も人気のある作家のひとりと言われるデイヴィッド・ホックニーの個展です。
 代表作とされる作品を所有するロンドンのテート美術館やパリのポンピドゥーセンターから貴重な作品が来日し、東京都現代美術館が所有するコレクションとともに展示されていて、質量ともに圧巻です。
 ちなみに東京都現代美術館はホックニーのコレクションでは、テート美術館に次ぐ作品数だそうです。
 コロナ禍の中で制作され、見る人に作家のメッセージを感じさせる作品もありました。
ホックニー展パネル
東京都現代美術館外観
東京都現代美術館

永遠の都 ローマ展

2023年12月5日

 上野の東京都美術館で開かれている「永遠の都 ローマ展」に行きました。
 本展は、ローマのカピトリーノ美術館の収蔵品を中心に構成されています。展覧会の概要によると、カピトリーノ美術館は教皇のコレクションを核に設立され、18世紀のはじめに一般公開が始まった世界的に最も古い美術館の一つだそうです。
 古代ローマの彫刻、そしてバロック絵画の展示からは、ローマが都市として繁栄を謳歌した二つの時代の様子が良く伝わってきます。
 また、今回の目玉とされる『カピトリーノのヴィーナス』は、古代彫刻の傑作とされ、カピトリーノ美術館以外で見ることができるのは極めて稀とのことです。
永遠の都ローマ展東京都美術館
永遠のローマ展 ヴィーナス
 以下はカピトリーノ美術館と美術館からの眺望です。ミケランジェロが設計したとされるカンピドーリオ広場はカピトリーノ美術館に囲まれています。
カピトリーノ美術館
 カンピドーリオ(カピトリーノ)の丘から望むフォロ・ロマーノ。
フォロロマーノ
 ヴァチカン方面にはサンピエトロ大聖堂のクーポラが見えます。
ヴァチカンを望む

荒木珠奈展 うえののそこから「はじまり、はじまり」

2023年11月20日

 しばらく前のこと、上野の東京都美術館で開かれていた荒木珠奈展に行きました。
 展覧会の概要によると、1970年生まれの荒木珠奈氏はメキシコ留学を経て現在はニューヨークで活動をする現代芸術家として紹介されています。
 絵画ではメキシコ滞在の影響を感じさせるガイコツのモチーフが印象的でした。また、参加型のインスタレーションとしては『うち』という作品が、作品にじかに触れ、形を変えられるという点がとてもおもしろく感じました。
 荒木珠奈展

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