みちのく いとしい仏たち

みちのく いとしい仏たち

2024年3月5日

 東京駅の東京ステーションギャラリーで開かれていた「みちのく いとしい仏たち」に行きました。
 民間仏としては円空が良く知られ、円空と同じような素朴ながら力強い造形美が見られると思って出かけましたが、出展されている仏像は予想とはおおきく異なったお姿でした。
 会場では展覧会のタイトルにある「いとしいほとけたち」が出迎えてくれ、時には笑みがこぼれるようなお姿もありました。また、ほとけたちは威厳や荘厳さを求めるのではなく、身近な祈りの対象として大切に守られてきたことを感じました。
みちのく いとしい仏たちエントランス
東京駅の丸の内北口は今日もたくさんのひとが行き交います。
東京駅丸の内北口ドーム

やまと絵 受け継がれる王朝の美

2024年2月27日

 上野の東京国立博物館で開かれていた『やまと絵 受け継がれる王朝の美』展に行きました。
 開催趣旨によると、平安前期に成立したやまと絵は、様々な変化を遂げながら連綿と引き継がれてきたそうです。
 私にとってのやまと絵は、伝統が受け継がれてきたものというイメージでしたが、実はそれぞれの時代の最先端を取り込んで人びとを驚かせてきたと知って、やまと絵を見る視点が変わりました。
 本展では、平安時代から室町時代にかけての選びに選んだ優れた作品を見ることができました。当館のコレクション自体も、こうした企画に全国から優品を集められるのも、さすがトーハクです。
東京国立博物館やまと絵
ユリノキ
庭園

 

それぞれの闘い 春陽会誕生100年

2024年2月17日

 だいぶ前のこと、東京駅の東京ステーションギャラリーで開かれていた「それぞれの闘い 春陽会誕生100年」に行きました。
 「春陽会」は1923年に第1回展が開かれ、現在も活発に活動している美術団体と紹介されていて、今回は創立100年を記念するものです。
 その創立会員、創立客員には梅原龍三郎や岸田劉生、萬鐵五郎、中川一政といった現代美術に大きな足跡を残した画家たちが属していて、日本美術界に大きな影響を与えてきたことがうかがえます。
 また、本展の展示作品は念入りに選定され、何と約50か所の所蔵先から集められたそうです。見応え十分でした。
それぞれの闘い エントランス

それぞれの闘いポスター
見終えた後は丸の内北口を行き交う人を眺めます。
丸の内北口の様子

秘蔵!重要文化財「長谷雄草紙」全巻公開

2024年2月5日

 だいぶ前のこと、目白台の永青文庫で開かれていた『秘蔵!重要文化財「長谷雄草紙」全巻公開』展に行きました。
 これまで「長谷雄草紙」がどういったものかすら知らなかったのですが、あるきっかけでこの展覧会のことを知り、ぜひ見たいと思い、永青文庫へ出かけました。
 解説によると、鎌倉から南北朝時代に制作されたとされる「長谷雄草紙」は、徳川将軍家に秘蔵された後、長らく所在不明になっていたところ、昭和時代に永青文庫に収蔵されたという来歴を持つ絵巻で、その怪異なストーリーで知られてきました。
 実際に目にした「長谷雄草紙」は、ストーリー自体の面白さ、そして絵の表現方法が現代にも通じるものがあって期待どおりでした。また、同時に展示されていた永青文庫の絵巻コレクションも見ものでした。
長谷雄草紙展ポスター
永青文庫外観
永青文庫へは地下鉄江戸川橋駅から神田川沿いに歩くと距離を感じません。
文京区立江戸川公園
椿山荘の塀が現れます。
神田川沿い
最後に胸突坂を登りきると永青文庫にたどり着きます。
胸突坂
永青文庫を見終わったあとは肥後細川庭園を散策します。
肥後細川庭園

ゴッホと静物画 伝統から革新へ

2024年1月21日

 西新宿のSOMPO美術館で開かれている「ゴッホと静物画 伝統から革新へ」展に行きました。
 17世紀から20世紀初頭までの静物画の流れの中で、ゴッホがどのような作品を残したかに焦点を当てた展覧会です。
 国内ではなかなか見る機会が少ないゴッホの初期の静物画から晩年の静物画まで、国内外から集められた作品をまとめて見ることができました。とりわけゴッホのコレクションで知られるオランダのクレラーミュラー美術館とゴッホ美術館からの作品が充実していました。
 また、ヴラマンクらの画家たちがゴッホの影響をどのように受け、どのような作品を残したかについても、ゴッホの作品との対比で見ることができました。
ゴッホと静物画展
ゴッホと静物画壁面
 外観には隣のビル窓の反射光があたって模様を作り出していました。
SOMPO美術館外観
 クレラーミュラー美術館 オランダ オッテルロー
クレラーミュラー美術館
 ゴッホ美術館 オランダ アムステルダム
ゴッホ美術館

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