ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント
2021年11月14日
上野の東京都美術館で開かれている「ゴッホ展 響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」に行ってきました。
オランダ・オッテルローのクレラー=ミュラー美術館からゴッホの優れた作品が多数来日しています。館名のクレラー=ミュラーは、館の創立者で、世界最大のゴッホ作品の収集家であり、初代館長でもあるヘレーネ・クレラー=ミュラーにちなんでいます。
展示作品は、ゴッホの画集に載っているような代表的なものばかりで、コレクションの厚みに圧倒されます。おかげで今まで感じたことのないゴッホの凄さを感じることができました。
また、本展では、アムステルダムのファン・ゴッホ美術館からもゴッホの作品が来ています。なかでも『黄色い家』はゴッホの生涯でも重要な作品の一つで、幸運にも今回見ることができました。
さらに本展は「ゴッホ」を冠していますが、近代絵画の代表的な画家たちの優れた作品も見ることができます。近代美術史の重要作品とされているオディロン・ルドンの『キュクロプス』も見られるという盛りだくさんな内容でした。
東京都美術館については、昨年8月に三菱一号館美術館長を退任した高橋明也氏が10月に館長に就任していて、これからの展覧会に期待が高まっています。
刀剣 もののふの心
2021年10月31日
六本木のサントリー美術館で開かれている「刀剣 もののふの心」展に行きました。
京都や近畿の寺社に奉納され、伝来した貴重な刀剣が集められています。また、これらの刀剣とともに、甲冑武具や武家風俗を描いた当館所蔵の絵画などが展示されていました。
刀剣は、見る角度を変えることによって刃文が良く見えるように光線の当て方が調整されていて、その研ぎこまれた刀身には武器という本来の役割を忘れて思わず見入ってしまいました。
THE北斎 -冨嶽三十六景と幻の絵巻-
2021年10月19日
両国のすみだ北斎美術館で開かれていた「THE北斎」展に行きました。
当館が所蔵する『冨嶽三十六景』と『墨田川両岸景色図巻』を中心とする北斎の作品100点を見ることができました。
特に『隅田川両岸景色図巻』は、西洋画の影響が見て取れる肉筆画で、『冨嶽三十六景』などの版画とは全く違った印象を受けました。また、版木を火鉢の側面に使った『「桜に鷹」ほか四面版木火鉢』は、すぐそばに展示されている『夜に鷹』と見比べることで制作風景を思い起こさせてくれる興味深い展示品です。
貴重な肉筆画は常設展示室でも見ることができます。
すみだ北斎美術館を訪れるのは初めてです。総武線の両国と錦糸町間の車窓から見えるのでずっと気になっていました。
建物の設計は妹島和世氏によるもので、美術館建築では、金沢21世紀美術館やルーヴル・ランスの設計にかかわったことでよく知られています。
東京事務所移転12周年
2021年10月5日
本日10月5日は、千代田区内神田に東京事務所が移転して満12年の日です。
新型コロナについては収束が見通せないまま、もう少しで2年が経とうとしています。ただし、ワクチン接種が進み、また、ウイルスに関する知見が深まってきたことから、遠くに明かりが見え始めたような気がしています。
このような中でも12周年を迎えられたことに感謝をしつつ、業務に取り組んでまいります。
自転車シェアリング
2021年9月23日
最近、自転車シェアリングの利用を始めました。
始めたといっても、何かの目的で定期的に使うためではありません。ときどき、自転車があったら便利なのに、というときに使います。毎月定額で料金が発生するとばかり思っていたところ、利用した時だけ支払うコースがあるのを知ったのがきっかけです。
私が利用する自転車シェアリングは、東京都においては、特別区の12区でサービスを受けることができます。
自転車は電動アシスト付き、スマホのアプリで近くのサイクルポート、さらにそのサイクルポートにある利用可能な自転車の台数、自転車ごとのバッテリー残量を確認することができ、短時間であれば予約することもできます。目的地に着いたら最寄のサイクルポートへ返却して完了。あとはクレジットカードで利用料を決済します。
NTTドコモが大半を出資する会社が運営しているだけに、自転車の通信機能をフルに生かしたサービスで使い勝手が良いように感じます。
これから自転車に乗るのも気持ちの良い季節になります。ただし、安全運転を心がけなければと思います。