藤田嗣治 絵画と写真

藤田嗣治 絵画と写真

2025年9月5日

 東京駅の東京ステーションギャラリーで開かれていた「藤田嗣治 絵画と写真」に行きました。
 前回の8月27日に続く藤田嗣治です。
 藤田自身が写真に写ることが藤田のプロモーションになったこと、作品の題材として自らが撮影した写真を用いたこと、世界中を旅行したくさんの写真を残したこと、写真を通して藤田を紹介する企画です。
 画家の目を通して撮影した写真には、あたりまえかもしれませんがアートを感じました。もちろん、絵画にも見るべきものがたくさんありました。
藤田嗣治 絵画と写真
いつものように丸の内北口を行き交う人を眺めます。
東京駅丸の内北口
来館者の撮影用に設けられたパネル。
藤田嗣治写真

藤田嗣治 7つの情熱

2025年8月27日

 西新宿のSOMPO美術館で開かれていた『藤田嗣治 7つの情熱』に行きました。
 展覧会の解説文にょると、藤田嗣治の芸術を「自己表現」「風景」「前衛」「東方と西方」「女性」「子ども」「天国と天使」という7つの情熱で読み解くというもので、藤田研究で知られ、カタログ・レゾネ(全作品集)の編集者でもあるシルヴィー・ビュイッソン氏の監修により内外の作品が集められています。
 藤田の回顧展以来久しぶりに様々な時代の作品を見ることができました。
藤田嗣治 7つの情熱
SOMPO美術館

酒呑童子ビギンズ

2025年8月19日

 六本木のサントリー美術館で開かれていた「酒呑童子ビギンズ」に行きました。
 当館が所蔵する狩野元信筆『酒伝童子絵巻』を修復を終えたばかりの鮮やかな色彩で楽しめます。
 武将の源頼光が酒呑童子を退治する物語は14世紀以前に成立し、絵画や能の題材となって広く知られるようになったそうです。当館が所蔵するこの絵巻が元となり、その後江戸時代にかけて類本や模本が数多くつくられたことが「ビギンズ」に込められていて、今もなおインスピレーションを与え続けていることを感じます。
酒呑童子
酒呑童子ビギンズパネル

ヒルマ・アフ・クリント展

2025年8月17日

 竹橋の東京国立近代美術館で開かれていた「ヒルマ・アフ・クリント展」に行きました。
 スウェーデン出身の画家ヒルマ・アフ・クリントのこと、そして彼女が抽象絵画の先駆者として近年再評価が高まっていることをこの展覧会ではじめて知りました。
 生まれ年の1862年は、抽象絵画の創始者とされるカンディンスキーの1866年やモンドリアンの1872年よりも早いものの、その作品が長く限られた人にだけ知られていたことが評価が遅れた理由だそうです。
 もっとも印象に残ったのは、人生の四つの段階を描いた『10の最大物』です。サイズもさることながら語りかけてくるものがあります。
東京国立近代美術館
ヒルマ・アフ・クリント展
竹橋から大手町方面を望む。
竹橋から大手町方面を望む

 

福井にて

2025年7月20日

 福井市を訪れました。
 昨年紹介した敦賀に続いて今年も福井県へ行くことができ、福井市を中心にあちこちを訪ねました。松尾芭蕉は「おくのほそ道」で元禄二年(1689年)8月に福井を訪れ、各地に逗留しています。
江戸時代以前に築かれた現存十二天守の一つ、丸岡城。北陸特有の通り雨に遭いました。
丸岡城天守
「五十丁山に入て永平寺を礼す。道元禅師の御寺也。邦畿千里を避て、かゝる山陰に跡をのこし給ふも、貴きゆへ有りとかや。」と芭蕉が記した永平寺。
永平寺
1948年の福井地震の激しさを物語る福井城天守の石垣。
福井城天守石垣

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