唐ごのみ―国宝 雪松図と中国の書画―
2025年2月12日
日本橋の三井記念美術館で開かれていた『唐ごのみ―国宝 雪松図と中国の書画―』展に行きました。
三井家のコレクションのうち中国がテーマとなった絵画や書が中心です。展示の中には古い時代の拓本があり、これらの貴重なコレクションの来歴を知ることで拓本収集というジャンルがあることをはじめて知りました。
メインの展示である円山応挙の「雪松図屏風」は約3年半ぶりに見ることができ、冬らしい空気を感じることができました。
オーガスタス・ジョンとその時代—松方コレクションから見た近代イギリス美術
2025年2月4日
上野の国立西洋美術館で開かれている「オーガスタス・ジョンとその時代—松方コレクションから見た近代イギリス美術」展に行きました。常設展示の中にある小企画展です。
オーガスタス・ジョン(1878-1961)の名は初めて知りました。展覧会の概要によると、イギリス画壇で独自の位置を占めたウェールズ出身の画家だそうです。
本展は、そのオーガスタス・ジョンの初期の素描を中心とする展示で、同時代の画家たちの作品も展示されていて、イギリスの近代絵画への理解が深まりました。
昼の中庭だけでなく、ライトアップされた夜の中庭も雰囲気があります。
儒教のかたち こころの鑑 日本美術に見る儒教
2025年1月22日
六本木のサントリー美術館で開かれている「儒教のかたち こころの鑑 日本美術に見る儒教」に行きました。
難しい思想というイメージがある儒教ですが、仏教よりも早く4世紀には日本へ伝来したそうです。江戸時代には朱子学が幕政で重んじられ、その後、明治維新を経た近代以降も日本人の思考に深い影響を与え続けている思想だと思います。
今回の展示は、その儒教に関する襖絵、屏風、書など様々な作品が展示されていて、これまで無意識で接してきたものの中に儒教思想を見出すことができるという発見がありました。
モネ 睡蓮のとき
2025年1月10日
上野の国立西洋美術館で開かれている「モネ 睡蓮のとき」展に行きました。
パリのマルモッタン・モネ美術館からクロード・モネの晩年の作品を中心に50点が来日し、さらに国内の優れたモネの作品が集められた展覧会です。
特に睡蓮については、さまざまなバージョンが初期から最晩年まで展示されていて、モネの後半生の画業を知ることができる貴重なものです。さらに展示方法にも工夫が凝らされてモネの世界に浸れます。
日中は混雑が予想されたので、夜開館している週末に行きました。
美術館の前庭は昼間とは違った顔を見せてくれます。
美術史家で収集家のポール・マルモッタンのパリ16区の邸宅が美術館になったマルモッタン・モネ美術館の中庭。
内神田一丁目計画-その8
2024年12月25日
私どもの事務所の近くで進んでいる「内神田一丁目計画」建築現場に大きなクリスマスイルミネーションが現れました。
外壁を張り付ける前のビルの壁面にLEDでツリーがかたどられていて、忙しい師走の心に安らぎを与えてくれます。
ちょうど基礎工事中の一年前は、地上に星形と4本の光のワイヤーが吊るされていて、時の流れを感じます。