小村雪岱スタイル

小村雪岱スタイル

2021年4月17日

 日本橋室町の三井記念美術館で開かれている『小村雪岱スタイル』展に行ってきました。
 大正から昭和初期に装幀や挿絵、舞台美術などで活躍をし、近年、再評価が進んでいるという小村雪岱の肉筆画、版画、装幀を中心に見ることができました。
 江戸を感じさせる風景や人物という題材でありながら、モダンなデザイン性を感じさせる作品群は、いずれも80年を経た今でも新鮮さを失っていないのは驚きくべきことです。
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美を結ぶ。美をひらく。 美の交流が生んだ6つの物語

2021年4月11日

 しばらく前のこと、六本木のサントリー美術館で開かれていた『美を結ぶ。美をひらく。美の交流が生んだ6つの物語』に行ってきました。
 リニューアル・オープン記念展として、昨夏の第1弾昨秋の第2弾に続き、ラストを飾る第3弾としての企画です。
 当館のコレクションから古伊万里、鍋島といったやきもの、琉球の紅型、和ガラス、浮世絵、そして日本の影響を受けたとされるエミール・ガレのガラス作品といった幅広いジャンルの展示を見られました。
 特に江戸時代に作られたガラス酒器「藍色ちろり」の息をのむ美しさや、琉球の紅型の型紙の繊細さに再発見の連続でした。
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没後70年 吉田博展

2021年3月22日

 上野の東京都美術館で開かれている「没後70年 吉田博」展に行ってきました。
 これまでその作品を目にしたことはあっても、作者のことまで深く考えたことはありませんでした。
 ところが今回の展覧会で、その版画や絵画を多数見ることができ、また、画業を知ることで、全く新しいジャンルが目の前に広がった気がしています。
 山岳のみならず、国内各地、そして海外の多くの国にモチーフを求めた版画は、構図や彫り、摺りが精緻で美しく独特で、今なお海外でも人気があるそうです。
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1894Visions ルドン、ロートレック展

2021年2月15日

 しばらく前のこと、丸の内の三菱一号館美術館で開かれていた『開館10周年 1894Visions ルドン、ロートレック展』に行ってきました。
 当館の開館10周年を記念する企画の最後は、当館が収蔵するルドンとロートレックがテーマです。題名の1894年は、旧三菱一号館が竣工した年であり、ルドンやロートレックの活動時期と重なるそうです。
 展示は当館のコレクションと、世界有数のルドン・コレクションを持つ岐阜県美術館の収蔵品がメインです。
 特にルドンは、私にとって再発見の多い展覧会でした。また、岐阜県美術館が所蔵する明治の洋画家山本芳翠の貴重な作品も見られました。
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河鍋暁斎の底力

2021年2月5日

 東京駅の東京ステーションギャラリーで開かれていた「河鍋暁斎の底力」展に行ってきました。
 河鍋暁斎の展覧会にはチャンスがあれば行くようにしていますが(2015年2019年)、今回の展覧会は、河鍋暁斎記念美術館が収蔵する素描、下絵、画稿、即興で描かれた席画、絵手本といった完成作品でないものから厳選した作品の展示に絞った珍しい企画でした。
 展示概要にあるとおり、生の筆づかいが感じられる作品ばかりで、描き変えられた線もうかがえます。
 どれも印象に残る作品でしたが、中でも河鍋暁斎が当時数え年5歳の娘・河鍋暁翠に手本として与えた『柿に鳩 絵手本』からは、画家として、そして父親として後進を育てようとした思いを強く感じました。
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