達谷窟毘沙門堂にて

達谷窟毘沙門堂にて

2017年9月27日

 岩手県平泉町の達谷窟毘沙門堂を訪ねました。
 窟(いわや)を構造の一部として建てられたお堂はまさに奇観です。
 お堂の縁起によると、この窟に塞を構えていた蝦夷を、801年に征夷大将軍、坂上田村麻呂が征伐をした戦勝のお礼として毘沙門天を祀ったのがその始まりとのこと。
 現在のお堂は創建以来5代目であり、焼失などがあってもその都度建て替えられ、その祭事は天台宗の達谷西光寺によってこんにちまで連綿と続けられていることに感嘆します。
 2013年10月に訪れた岩手県の胆沢城跡もまた坂上田村麻呂ゆかりの地であり、東北各地に残る伝承の地を訪ねるのはなかなか良いものです。
達谷窟毘沙門堂
 境内にはヒガンバナが咲いていました。
達谷西光寺

アルチンボルド展

2017年9月16日

 上野の国立西洋美術館で開かれているアルチンボルド展に行ってきました。
 イタリア・ミラノ生まれで、16世紀後半にオーストリア・ハプスブルク家の宮廷画家としても活躍をした画家の本格的な展覧会です。
 代表作とされる四季の4枚や四大元素の4枚が世界各地から集結した展示室は圧巻です。
 たんに珍奇というだけではない絵に込められた意味が良く伝わってくる展示で、また、確かなデッサン力に裏付けられた素描の展示からは、珍奇な側面とは別の側面を見ることができました。
アルチンボルド
 

藤島武二展-生誕150周年記念

2017年9月10日

 練馬区立美術館で開かれていた「生誕150周年記念 藤島武二展」に行ってきました。
 明治の後半から昭和にかけて日本近代洋画界に大きな影響を与え続けた画家の回顧展です。いままでは一度に2、3枚しか見られなかったものが、回顧展だけあってたくさんの作品を見られました。
 油絵のほかにも雑誌や書籍の表紙のデザイン、ハガキのデザインなど多岐にわたる活動がよくわかる展示内容でした。
藤島武二
 美術館の前庭にはさまざまな動物のオブジェが置かれていて、なかでも練馬大根をモチーフにした馬にはなぜか癒しを感じました。
練馬区立美術館

ベルギー奇想の系譜展

2017年8月31日

 渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催されている「ベルギー奇想の系譜展」展に行きました。
 15世紀の終わりから現代まで続くベルギーにおける奇想・幻想の絵や彫刻などを集めた企画展です。
 ヒエロニムス・ボスやピーテル・ブリューゲルに影響を受けた作品に、クノップフやアンソール、マグリットなどの近現代の作品が続くので、どんどん頭を切り換えながら見ました。
ベルギー奇想の系譜 

 

「神の宝の玉手箱」展

2017年8月22日

 六本木のサントリー美術館で開かれていた「神の宝の玉手箱」展に行きました。
 サントリー美術館開館10周年記念展の一環で、修復後初公開となる国宝「浮線綾鈿蒔絵手箱」が一番の話題作です。
 「手箱」の誕生からその移り変わりを展示内容で知ることができたのはとても勉強になりました。また、昔から玉手箱といえは秘めやかな印象を与えてきたのは、個人の大切な品を入れていたためという点もよく納得できました。
 このような歴史的なこともありますが、目の前の玉手箱の金や螺鈿の細工の美しさには思わず見とれてしまいます。
神の宝の玉手箱
 

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